隷の星

SF作品の二次小説のブログです。

鉄血 旅の仲間 3

統合軍本部、上層部の執務室。ラステル総司令が書類を手に、テレビ電話のパソコン画面で話している。(スカイプみたいなもの)

ラステル「・・・・そうか。移送中に奪われてその港に?」

士官A「そこから先は、海賊船に拿捕された模様で消息は不明です。」

ラステル「ビーコンを消したのか。」

士官A「そうでしょう。連中は大半ステルスですからね。船は中規模で○○級です。」

ラステル「船の燃料から考えて、半径○○キロ圏内だと北に逃げるしかないな。それ以外は統合軍の勢力が強い。まあ特に急ぐ必要もあるまい。博士がオルファン(孤児)の研究に必要だから、確保した方がいいというだけの話だ。余裕で追撃させることにする。」 士官A「了解であります。」

モニター、ピン、と消える。 間合いもなくブザー。

ラステル「入り給え。」

クランク「失礼します。」

クランク直立不動風に緊張して入る。敬礼している。

ラステル「報告は聞いているぞ。マクギリスたちが攻撃に失敗したそうだな。」

クランク「は。恐縮であります。」

ラステル少し微笑んで「君が彼らをやや持て余しているのはわかっている。御曹司たちは扱いに困るだろう?うちの家出娘もそんな風だからな。」

クランク(汗)「そんなことはありません。私は公平に任務を割り振っているつもりです。今回彼らが失敗したのはわたくしの責任でした。」

ラステル「では、そのように処理したまえ。追撃任務を命令する。」

クランク「はっ。」

直立不動と敬礼をし直す。

場面転換。サブオペレーションルーム。アイン、イオク、カルタ、ジュリエッタが集められている。

クランク「2名が欠席ということになったが、君たちのうちまた2名を選出する。今回は海上での任務なので、後方を検討する必要はない。」

カルタ、マクギリスらを気にして挙手して「彼らはどうしたのです?」

クランク「負傷したので療養中だ。」

カルタ(嘘だと思いながら)「本部からの支援は要請できないのですか。」

クランク「隠密任務ということになっているので、要請はできない。われわれの手で奪回せよとのことだ。」

ジュリエッタ「○○級戦艦なら、それほどの数の機体は所有していないと思われます。」

クランク「そうだな。今回も2名で任務に当たることにしよう。誰がいいかな。」

イオク「じゃあ、僕とアインではどうでしょうか。」

カルタ「女性を除外しているのですか。」

イオク(苦笑して)「そんなつもりではありませんよ。」

クランク「では、君とカルタで行ってもらうことにする。以上だ。」

一同敬礼して「了解です。」

場面転換。統合軍の飛行戦艦(飛行中)。コクピット内のカルタ。小さなロケットペンダントを見ている。小さな男の子の写真。いとおしそうに眺めるカルタ、しかしすぐに胸元にしまう。(この子供の設定は幼いときのマクギリスやガエリオとは違う設定にする)

イオク「敵機目視にて補足。スクランブルだ。」

カルタ「はい。発進します。」

二機、海上に出る。

イオク「威嚇射撃をする。後方支援を頼む。」

カルタ「待ってください。彼らに機体の譲渡を交渉すべきです。よく話し合ってから・・・・。」

イオク「そんな必要はない。」

ジンネマンの戦艦、横に来た敵機に気づく。威嚇射撃を受ける。ジンネマン落ち着いている。

ジンネマン「もう来やがったか。(マイクを取り)モビルスーツを出せ。いつものコースだ。」

ラフタ「(コクピットから)おやっさん、アジーと出るよ。」

ジンネマン「そうしてくれ。」

ラフタとアジー、イオクたちと交戦。アジーが少しやられる。

イオク「まだまだだ。嫌でも虎の子を出してもらうよ?」

イオク機、前に回り込み戦艦の艦橋を狙う。カルタ愕然。

カルタ「そこまでする必要があるのですか?!難民が乗っている可能性があるというのに!」

戦艦の窓に子供の影。 ジンネマンはイオク機を至近距離からミサイルで撃とうとする。イオクはやりあうつもりで対峙。 カルタ機、寸前でイオク機に体当たり。

イオク(吹っ飛びながら)「海賊に情けをかけるとはっ。これだから女はっ。」

ラフタ「なんなの?仲間割れ?こいつバカじゃないの?」

見ていたミカヅキ、「あの人は悪い人じゃない・・・・だめだ、見ていられない。」とガンダムで出る。 ミカヅキ、イオク機と交戦、イオク機敗退する。

イオク憤然として「無様すぎる。この責任はおまえが取れっ。」

カルタ「・・・・了解した・・・。」

カルタ「内部通信?」

その時チカチカと交信スイッチが反応して通信を入れる。ミカヅキの音声。

ミカ「・・・・・お願いですから、帰ってください。今は僕たちを見逃してください。お願いします。」

カルタ(一瞬きっ、とした顔になるが、少しためらったのち、つらそうにして)「・・・・・今回だけだぞ・・・・。」

スイッチを切り、空を見てつぶやく。

「また命令違反だな・・・・マクギリス、こんな時にあなたはいない・・・・。」

暮れなずむ空の下。二機が故障の煙をたなびかせながら、軍本部に帰っていく。 つづくの文字。エンディング。