隷の星

SF作品の二次小説のブログです。

鉄血 旅の仲間 2

場面転換。奥のメカ格納庫。ガンダムも置いてある。他に何機か汎用タイプのモビルスーツ。(工作機械っぽいモビルアーマーか?)
雪之丞と空中歩道を歩いているミカヅキ。他に海賊団の男Aとラフタとアジー、鉄火団(まだ団名はない)の団員が数名。
雪之丞「いろいろあるなここは。俺もなりゆきでついて来たんだが・・・・心配でなあ。」
ミカ「雪之丞さんまでついて来ることはなかったのに・・・・。」
雪之丞「まあそう言うなよ。俺もたまには海外旅行に行きたかったのよ。」
ラフタ(モビルスーツをたたいて)「あんたたちぃ、これに乗りたい?」
団員A「あ、乗りたいでーす。できれば。」
ラフタ「あんたたちには無理だよ。あたしはこれ。いいでしょ、赤の色なんだよ?」(シャアの機体ほど赤くないもの。むしろピンクに近いもの)
ミカ(小声で)「そんな・・・・、スポーツカーじゃない・・・・。」
ラフタ「ああ?なんか言った?」
ミカ「なんでもないです・・・。」
アジー「そこの人。こっちにデモ操縦ブースがあるから動かしてみない?ゲームと似ているからできると思うよ。」(横にゲーセンのボックス席みたいなちょっと古びたブースが置いてある)
シノ(自分の顔を指さし)「俺?」
アジー「そう。あんたならできそう。あたしも最初は面食らったけどね。」
ミカ「あの、ここで働くことになるんですか?」
ラフタ「そうだよ。そう聞いているけどさ?三食まかない付きでしょ。いい話じゃない。どこが不満なの?」
ミカ「・・・・・。」
雪之丞、ミカの肩にぽん、と手を置いてよしよしして「まあいいじゃねぇか。気のいいやつらだよ。どうせ俺んところでも長く置いておくのは難しかったんだ。ここでしばらく厄介になるといいよ。俺は次の波止場で降ろしてもらうよ。」
ミカ「雪之丞さん・・・。」
ラフタ「うん、悪いようにはしないからさ。あんたの戦ってんの望遠レンズで見てたよ。いいセンスしているじゃない?とても初戦とは思えないよ。」
ミカ「戦うことには自信がないんです。」
ラフタ「それであれなの?火事場の馬鹿力だねー。」
アジー(シノのブースを見ているが、振り返って一言)「そうそう。戦ってると脳にアドレナリンが湧くからね。普段とは違う自分になるよね。(シノの方を見て)あ、そこ、もう少しレバーを引いて。」
シノ「こう?」
アジー「そう、いい感じ。」
団員A(手にぷっぷっ、とつばをつけて)「次、俺やらせてください。」
ラフタ(顔をしかめて、でもそんな露骨ではなく)「きったなぁい。」
雪之丞「違う自分になるのも、悪くねぇかもな。でも、死ぬかもしれねぇからなあ・・・・。」
ミカ、なんとも言えない顔で立っているが一言。「オルガの様子を見てきます。」
雪之丞「うん。」

場面転換、船室の一角。子供たちがいる部屋の横の小部屋。「オルガにいちゃーん、遊ぼうよー。」とか走り回っている子供たちの声。粗末なメラミン樹脂テーブルをはさんで、オルガとビスケットが向かい合って帳簿を確認している。
オルガ(子供たちに)「うっせえ、今ちょっと帳面つけてっからな、静かにしろ。えーと、この代金が300、こっちで800?エンゲル係数高いな。収支合いそうか?」
ビスケット「トントンです。」
オルガ「ここの奴らは食事代請求すっかな?もうそうなら割にあわねぇ。まさかメカの運転代の手間賃までピンハネしやがらねぇだろうな?」
ビスケット「オルガ・・・・。あのさ、そろそろ子どもたちを・・・・。」
オルガ「わあってるよ。ここの船長にかけあって、なんとか○○市で降ろすようにすっからよ。あそこはまだ元いたところよりマシだ。ファリド家じゃねぇからな。」
ビスケット「ひょっとして渡りに船だったの?オルガ?」
オルガ「おうよ。あそこでうれしそうな顔してみろよ。つけこまれっだろ?俺たちはそれだけでこの船に今いるんだからよ。」
ビスケット(内心あきれて)「演技派、なんだね・・・。」
オルガニッと笑い「わかる?」
そこへミカヅキがいつの間にか横に立っている。「あの・・・。」
オルガ「おう、ミカ。おまえも座れ。」座るミカヅキ
ミカ「この船を下りる?」
オルガ「当たり前じゃねぇか。あのガンダムとかいうメカ?あいつのためだけにいるんだろ。あんなのほっぽり出しゃいいんだ。いったい何の義理があってこの船にいるんだよ。」
ミカ「クーデリアさんが気の毒だ。あのメカはあの人たちでは動かせないよ。」
オルガ「そんなこと知るか。だいたいあの女はなんだ?なんで金魚の糞みたいにくっついてくるんだよ俺たちに。」
ミカ「ひどい言い方だな。あの人だって、好きでそうしているわけじゃない。」
オルガ「俺はおまえのためを思って言ってるんだよ。あの女の肩を持つのはやめろ。あのジンネマンって船長を怒らせない方がいい。」
ミカ「あの人はいい人じゃない。僕は嫌いだ。」
オルガ「俺とおまえの仲じゃねぇか?機嫌なおせよ。辛抱できねぇのかミカ。」
がたん、と席を蹴って立つミカヅキ。オルガ「おいっ」っと手をとろうとするがミカヅキ行ってしまう。
ビスケット(うつむいて不安そうに宙を見てつぶやく)「あれじゃ戦えないよ・・・。」
アイキャッチ つづく